奄美大島の北部に広がる「奄美自然観察の森」は、豊かな自然を体感できる人気スポットです。
2022年10月にリニューアルオープンされ、中核施設の管理棟「森の館」を移転新築し、園内の老朽化した遊歩道や展望デッキが改修され、とてもきれいな施設になりました。
そして、新たに「奄美群島国立公園ビジターセンター」と名称されました。
ここでは、手つかずの自然を舞台に、多彩な生態系を目にしながら自然観察を満喫でき、展望台からは奄美の海と山が織りなす絶景も楽しめます。
訪れる人々は、バードウォッチングや昆虫観察、四季折々の花々を通じて奄美の自然に親しむことができます。
また、自然観察の途中で出会える「アコウの大木」などの見どころも満載です。
このブログでは、奄美自然観察の森を満喫するための方法や絶景ポイント、施設情報を詳しく紹介します。
開園時間は、9:00~16:00。入園料は無料です。団体さんも利用可能です。
「奄美自然観察の森」とは?
「奄美自然観察の森」は、奄美大島北部・龍郷町に位置し、亜熱帯照葉樹林が中心となっている広大な自然公園で、奄美群島国立公園第1種特別地域にも指定されています。
公園敷地面積は約47,000㎡で、自然を生かした広い園内には遊歩道も整備されており、奄美固有の植物や野鳥、昆虫などを観察しながら散策できます。
また、展望台からは龍郷湾を見渡す景勝地としても親しまれています。
施設内には、より奄美の生態系を身近に感じられる特別な場所として、6つの見どころスポットがあり、大人から子供まで十分楽しめる施設となっています。
奄美固有の希少な鳥類や昆虫、独特の植生を見ようと、世界中からたくさんの人々が訪れています。
「奄美自然観察の森」内にはどんな施設がある?
森の館
「森の館」では、展示室・研究室・図書コーナーがあり、奄美の自然や動植物について学べる資料館です。
植物や自然で暮らす生き物たちの写真やふだんの暮らしている姿を本や映像で知ることができます。
館内は、無線LANやwi-fiなども完備されています。展示室利用は、1人100円です。
ドラゴン大展望台
「ドラゴン展望台」からは、エメラルドブルーに染まる美しい龍郷湾と奄美クレーターを経て、太平洋を360度のパノラマビューで一望できます。
天気が良い日には、湯湾岳や喜界島まで見渡すこともでき、ここでしか見ることができない絶景です。
昆虫の森
「昆虫の森」では、奄美固有の野鳥や昆虫などを、間近で観察しながら散策できるエリアです。
昆虫好きの方やお子様たちにとって、学びと楽しみが詰まった場所となっています。
自然を生かした広い園内は、歩きやすいように遊歩道が整備されていますので安心して散策できます。
自然観察園
「自然観察園」では、四季折々のこのエリアでは、遊歩道を歩きながら奄美特有の植物や鳥を観察できます。
また、1月~2月はヒカンザクラ、夏はホタルなど、眺望だけなく、一年を通じて四季折々の自然が楽しめます。
園内ガイドさんもおり、説明が分かりやすいと好評です。
園内ガイドは、1人1500円です。(園内ガイドは、事前予約制となります)
展望園地
駐車場から近く、登り道が少ないので、小さなお子様連れの方に人気の展望台です。
広々としたスペースがあり、撮影スポットにもピッタリな場所です。
アコウの大木
遊歩道では、樹齢200年を越えると推定されるシイの木や、巨大なアコウの木が存在感を放っている姿を間近で見ることが出来ます。
アコウの木は、別名『絞め殺しの木』とも呼ばれているそうです。
写真映えも抜群で、訪れた際にはぜひ見ておきたいポイントです。
「奄美自然観察の森」を満喫する方法
バードウォッチングを楽しむ
森の中では、奄美固有の鳥たちが生息しており、野鳥観察の醍醐味を味わえます。
ルリカケスをはじめ、様々な種類の野鳥を見ることができ、野鳥観察をするには最適な場所です。
双眼鏡を持参するのがおすすめです。
奄美固有の植物を楽しむ
自然観察園や遊歩道など園内のあらゆるところで、奄美固有の植物に直接触れることができます。
解説パネルもあり、スマートフォンなどで情報を直接得ることができ、学びの機会が広がります。
四季折々の花々を楽しむ
季節ごとに異なる花々が咲き誇る様子を楽しめます。
1月~2月のヒカンザクラの時期や、春は特に訪れる人が多い人気の時期です。
展望台からの絶景を楽しむ
「ドラゴン大展望台」から見渡す、龍郷湾360度のパノラマビューの景色は圧巻です。
天気が良い日には、湯湾岳や喜界島まで見渡すこともできます。
ここでしか見れない景色を、ぜひご覧ください。
「奄美自然観察の森」内を散策するときのポイント
歩きやすい靴を用意する
園内は、遊歩道を始め、歩くことが多いため、スニーカーなどの履きやすく歩きやすい靴を選ぶことをお勧めします。
虫よけ対策をする
特に夏場は虫が多いため、虫よけスプレーを持参すると良いでしょう。
水分補給を忘れずに
散策中の暑さ対策、または熱中症予防として、飲み物を用意することをお勧めします。
奄美大島ですので、自然公園内を散策中には、ハブにも十分注意しましょう。
駐車場、トイレなどの設備はあるの?
駐車場について
「奄美自然観察の森」には、広めの無料駐車場が完備されています。
観光シーズンでも比較的空きがあるので安心です。
トイレについて
施設内には清潔なトイレがいくつか設置されており、家族連れでも安心して利用できます。
また、バリアフリートイレは建物内と奥の駐車場横にあり、駐車場横にはオストメイトも完備されています。
「奄美自然観察の森」へのアクセス方法
公共交通機関を利用する場合
「奄美自然観察の森」は、森の深いところにあるので路線バスは運行していません。
最寄りのバス停は、しまバス(龍郷線)利用にて「本龍郷入口」となりますが、徒歩では距離が遠く山道になりますので、おすすめしません。
車かタクシーで訪れるほうが良いでしょう。
車やタクシーを利用する場合
奄美市名瀬から車で約40分、奄美空港から車で約35分の所に位置しています。
駐車場も広いため、気軽に訪れることができます。
まとめ
「奄美自然観察の森」は、奄美大島の自然を余すところなく体感できるスポットです。
一年を通して、動植物の種類や生態を観察でき、見どころ満載です。
遊歩道を歩きながら、奄美の豊かな自然を満喫し、展望台からの絶景を心に焼き付けてください。
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
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